平成20年12月 第2342号(12月17日)
■年金受給者が6割 人口減少と高齢化進む 集落の生活アンケート
国土交通省はこのほど、人口減少・高齢化の進んだ集落等を対象とした「日常生活に関するアンケート調査」の集計結果(中間報告)をまとめた。
同省では、六五歳以上の高齢者人口が五〇%以上の集落を含む一定の地区を、全国から二〇地区選定し、平成二十年度八月から九月にかけて各地区の世帯主等にアンケート調査を実施した。
この結果、これらの地区では、高齢者の単独世帯が二五%、高齢者の夫婦のみ世帯が二九%だった。また、一五歳以上の子との同居・子の独立状況をみると、六割以上の世帯が、「(一五歳以上の)子どもは全て独立し、全て遠方に住んでいる」状況にあると答えた。
世帯主の職業(「年金受給者」の回答選択肢あり)を複数回答形式で尋ねると、「年金受給者」であるとする世帯主が最も多く約六割を占め、次いで、「農林漁業者」世帯主が約四分の一を占めた。
過半数を超える世帯で収入の第一を公的年金であるとする一方で、支出の第一は食料費であるとする世帯が最も多かった。
生活する上で困っていること・不安なことをたずねた。「近くに病院がないこと」(二一%)、「救急医療機関が遠く搬送に時間がかかること」(一九%)、「近くで食料や日用品が買えないこと」(一六%)といった生活関連サービスにかかることが多かった。