平成20年12月 第2342号(12月17日)
■「和」を建学精神に"心の教育" 75周年
(学)東京聖徳学園(川並弘昭理事長・学園長)は、去る十一月二十八日、東京・千代田区の帝国ホテルにおいて、「創立七五周年記念感謝の会」を学園の内外関係者約一六〇〇人を招いて盛大に開催した。
開式に当たり、川並理事長は式辞で「父、川並香順が昭和八年に聖徳学院と新井宿幼稚園を開いたことに始まります。私の生まれた年でもあります。創立者香順は、眞宗大谷大学で仏教を学び、親鸞聖人の教えに傾倒して人との対話を大切にしておりました。女子教育に生涯を捧げるため学園の開設に当たっては聖徳太子が制定した十七条憲法の第一条「和ヲ以テ貴シト為ス」の「和」を建学の精神として、人と人との関わり合いを大切にして発足しました」と先達の苦難の道なども含めて同学園の歴史を振り返るとともに、さらに一〇〇周年へ向けての力強い決意を述べた。
続いて、同学園とご縁のある高円宮妃久子殿下から「礼節を身につけ気品と豊かな知性を兼ね備えた女性の育成を心がけられている」などと“心の教育”を大切にする聖徳教育に対する温かいお言葉が述べられた。
その後、塩谷 立文科大臣等からの来賓祝辞、学園紹介ビデオ、祝電披露と続き、聖徳大学が加盟する日本私立大学協会の大沼 淳会長が乾杯の音頭をとり参加者一同、杯を高く掲げて懇談となった。
同学園は、今日、幼稚園七園のほか、小学校、中学校二校、高等学校二校、専門学校、短期大学、大学、大学院を擁し、それぞれの発達段階に応じた「人間教育」を展開するなど、総合学園に発展している。