平成20年11月 第2339号(11月19日)
■語学学習に年齢関係ない!? 英語習得のメカニズム明らかに
外国語としての英語の定着は、習得開始の年齢だけでは説明できない―科学技術振興機構は、このたび、脳活動を測るMRIの実験により、小学生から中高生にかけての英語の習得と、中学生から大学生にかけての英語の習得の脳の活動状況を比較した。
その結果、双方において、英語習得初期に文法中枢の活動が高まり、中期にその活動が維持され、文法知識が定着する後期には活動を節約できるように変化することがわかった。
習得開始の年齢が異なっても、外国語としての英語の定着が同様に生じ、六年以上にわたる英語接触量の重要性が強く示唆された。
この成果は、東京大学大学院総合文化研究科の酒井邦嘉准教授と宮城学院女子大学英文学科の遊佐典昭教授の共同研究による。