平成20年11月 第2338号(11月12日)
■現代GPフォーラム オンデマンドで教育展開
東京理科大学(竹内 伸学長)は、去る十一月一日、同大神楽坂キャンパスにおいて、現代GPフォーラム「全人的教養教育の新たな展開」を開催した。
同大基礎工学部は、一年次を全寮制の北海道長万部キャンパスで、二年次から千葉県の野田キャンパスで学ぶ二キャンパス制をとっている。
フォーラムでは、はじめに、「文工融合型情報教育を目指す―地方国立大学の試み」と題して、静岡大学情報学部の伊東幸宏学部長が基調講演を行った。
続いて、長万部キャンパスの教員五人から成果発表があった。同キャンパスにおいては、「学生実習の構成・レポート・採点管理を行うシステム」、「PC・ポータブルゲーム機にカメラの画像データ等を配信・共有するシステム」などの独自のeラーニングシステムが構築され、学生はいつでもどこでもオンデマンドで実験実習の説明を繰り返し見ることなどができる。
専門の異なる学生が一〇人程度の班になり、一年間かけて、物理、化学、生物の実験を行っている同キャンパスにおいては、適切な器具を正しく使えないなどの問題が起きていたが、システム導入により、問題は軽減し、質問が非常に少なくなったという。
また、eラーニング教材等へのアクセスをどのように増やしていくのか、自主的な学習をどのように促すのかが課題であること等を述べた。
なお、同フォーラムでは、成果の発表だけでなく、実際に学生が利用しているシステムのデモ機を体験するコーナーが設けられ、参加者らは学生から説明を受けながら、eラーニングを体験した。