平成20年11月 第2337号(11月5日)
■"しらせ"お疲れさま 解体後一部保存などで活用
南極地域観測統合推進本部(本部長:塩谷 立文部科学大臣)では、南極観測船「しらせ」の後利用について、保存活用は不可能であるとの判断から、このたび、解体条件付払い下げとすることを決定した。
しらせは、昭和五十六年三月五日に起工、十二月十一日進水式を迎え、昭和五十七年十一月十二日に竣工し防衛庁(当時)に引き渡され就役した。一年間の試験・訓練航海などを実施した後、昭和五十八年一月十四日に第二五次南極地域観測隊をのせて南極観測支援行動の処女航海に出発した。
その後二五回にわたり南極行を果たした。しかし、老朽化が進み、第四九次隊の二五回目の南極行動でその使命を終えることになり、平成二十年七月三十日に退役した。
今後、しらせは、防衛省において払い下げに向けた手続きを進めることになる。なお、船体部品の一部はメモリアルとして保存・活用を図る予定。