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平成20年10月 第2336号(10月22日)

ものづくり技術者育成5件選定 産学連携の実践型事業

 平成二十年度「産学連携による実践型人材育成事業―ものづくり技術者育成」の採択プロジェクト五件がこのほど決定した。
 この事業は、地域や産業界と連携した実験・実習と講義の有機的な組み合わせによる教育プログラムの開発・実施を通じ、技術の目利きができるものづくり技術者を育成するための教育プログラムの開発を大学、短期大学、高等専門学校に委託するもの。
 採択された五件の委託プロジェクトは次のとおり。
 ▽武蔵野大学:「エコ マニュファクチャリング エキスパート育成事業」=わが国のものづくりの基盤をなす中小企業において、環境オリエンテッドなものづくりと製品プロデュースを担い、エコロジカルな技術と経営の融合実践を可能とする「エコ マニュファクチャリング エキスパート」を育成する。
 ▽長岡技術科学大学:「産学連携ものづくりフロー実践に基づく設計教育プログラムの開発」=地域ものづくり企業と教員が協働して「設計」、「生産」から「検証」までの現実のものづくりフローを実践させるコースを新設する。これにより、ものづくりに直結する実践的な学生教育、教員のFD及び地域活性化を同時実現するモデルプログラムを開発する。
 ▽京都工芸繊維大学:「川下り方式インターンシップによる産学連携ものづくり実践教育」=大学、製品開発企業、中小加工企業群の三者が緊密に連携し、学生が自ら企画設計した「マイプロダクト」が形になるまでのリアルなものづくりプロセスを追跡的に実体験する「川下り方式インターンシッププログラム」を開発し、創造性と批判的思考能力を持ち、ものづくりプロセスを多面的・俯瞰的に見通す力を持つ人材を育成する。
 ▽松江工業高等専門学校:「マルチロール型エンジニア育成プログラムの開発・実践〜地域と連携したエンジニアリングデザイン教育〜」=ものづくりの各部門の知識や技術を横断的に理解し、開発・設計・生産を一貫して主導できるエンジニアの育成を目的とする。
 ▽函館工業高等専門学校、八戸工業高等専門学校(共同プロジェクト代表校):「函八連携による道南―青森圏の総合的ものづくり人材育成」=道南―青森県の企業ニーズを函館・八戸高専が共有し、両校OBの企業退職技術者群を、共有の人的財産として学生―OB双方向の対話システムを構築し、実践的ものづくり技術者教育を図る。

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