平成20年10月 第2334号(10月8日)
■文化庁長官賞にソニー
メセナ アワード2008 音楽通じ次世代教育
社団法人企業メセナ協議会主催「メセナ アワード2008」で、応募活動一五一件の中から「文化庁長官賞」がこのほど、決定した。
財団法人ソニー音楽芸術振興会(所在地:東京都)で、クラシック音楽を通じた次世代育成と、若い演奏家への支援活動が対象。
ソニー音楽芸術振興会は一九八四年設立。「For the Next Generation」をテーマに掲げ、クラシック音楽の振興による次世代育成に取り組んできた。
九八年からは未就学児と母親がともに楽しめる「Concert for KIDSシリーズ」を開始。また小学生から高校生までを対象とした「子どもたちに贈るスペシャル・コンサート・シリーズ」では,海外のオーケストラやオペラ作品に触れる機会を提供している。
一方,若手音楽家の育成を目的に、八五年から「国際オーボエコンクール」を実施。三年毎の開催で,世界的に活躍する演奏家を数多く輩出してきた。
また、〇二年には「齋藤秀雄メモリアル基金賞」を創設。若手チェリストと指揮者の発掘・育成を目的とした顕彰制度を運営している。他にも若い音楽家を世に送り出す様々なコンサートも企画している。
〇七年から軽井沢大賀ホールを中心に地元と連携して「軽井沢八月祭」「軽井沢十二月祭」を開催し,地域に根ざしたクラシック音楽の振興と若手音楽家へ演奏の場を提供する活動を行っている。