平成20年9月 第2332号(9月24日)
■教員免許事務研修会開く
全国私立大学教職課程研究連絡協議会の教員免許事務検討委員会は「二〇〇八年度教員免許事務研修会」を、去る九月六日、七日の二日間にわたり、東京・世田谷の国士舘大学において開催した。加盟三五五大学(四月三十日現在)から、二〇二校の教職課程実務担当者三六〇名が出席した。
開会に当たり、会場校を代表し若林克彦国士舘大学学長の歓迎の挨拶と主催者の挨拶の後、講演に移った。
講演は、文部科学省初等中等教育局教職員課教員免許企画室の田井祐子免許係長、同免許係佐藤宏之氏と東京都教育庁人事部選考課の荒木進太郎更新講習担当係長を招き、「教育職員免許法施行規則の改正」および「教員免許更新制」をテーマに行われた。
田井係長からは、来年四月施行予定の施行規則改正、特に教職実践演習の現時点での関係告示の整備状況について最新情報が提供され、荒木係長からは、教員免許更新制における都教委の今後の対応と免許状更新講習管理システムの導入について解説があった。その後、講師を交えて教員免許事務検討委員会委員とフロアとの質疑応答が行われた。
二日目は、「初任者のための免許法講座」、「入学前の既修得単位について」および「各地区の教育実習・介護等体験について」という三テーマをもとに、分科会形式で教職課程実務における諸問題が議論された。
参加者は他大学の事例や教育職員免許法の解釈について熱心に質問するなど活発に討議を行い、全国の大学間の情報共有が図られた。
二日間にわたり、全国の大学からこれまでにない多数の参加者を迎えた。教職課程の実務のためばかりでなく、教員養成の転換期ともいえる昨今の情勢の中でいち早い情報収集を行いたいという教職課程担当者の想いが覗えた。