平成20年9月 第2330号(9月10日)
■小学校の教員年齢 3人に1人が50歳代 女性、民間出身が増加
文部科学省はこのほど、「二〇〇七年度学校教員統計調査(中間報告)」をまとめた。
これによると、全国の小中高校の教員の平均年齢がいずれも過去最高を更新し、小学校では「三人に一人が五〇代」となった。第二次ベビーブームへの対応で大量採用された世代の高齢化が原因とみられる。
この調査は三年ごとに実施している。〇七年一〇月一日現在で国公私立校の全教員の状況を調べたところ、平均年齢は▽小学校四四・四歳(前回比〇・三歳上昇)、▽中学校四三・八歳(同〇・九歳上昇)、▽高校四五・一歳(同〇・八歳上昇)となった。
世代別に見ると、小学校では五〇〜五四歳が二〇・八%(同二・九ポイント増)と最も多く、五五〜五九歳も一三・四%(同二・五ポイント増)だった。
三〇〜四〇代の割合は減ったが、新規採用が増えているため、二五〜二九歳は八・六%(同一・八ポイント増)、二四歳以下は二・七%(同〇・六ポイント増)だった。
また、女性の割合は▽小学校六一・七%、▽中学校四〇・三%、▽高校二七・二%といずれも過去最高。〇六年度採用の小学校教員では、民間企業出身者が六三二人(同二〇三人増)と、こちらも過去最多だった。
これについて、文科省は「多様な人材を確保しようとする都道府県教委が増えている」と話している。