平成20年9月 第2330号（9月10日）
■「社会人の学び直し」プログラム34件選定
私立大は65件申請で11件（単独申請）
文部科学省は、平成二十年度「社会人の学び直しニーズ対応教育推進プログラム」の委託事業をこのほど決定した。
同プログラムは、社会人の「学び直し」のニーズに対応するため、大学・短期大学・高等専門学校における教育研究資源を活用した、社会人のキャリアアップや再就職等に資する体系的な短期教育プログラムの開発・普及を進め、再チャレンジを可能とする柔軟で多様な社会の実現に向けた高等教育機会の充実を目指すことを目的として、平成十九年度から受託事業として実施しているもの。
応募は各大学等から一五〇件あり、同プログラム部会（部会長＝山田敏之湘北短期大学教授）及び「大学・専修学校等における再チャレンジ支援推進プラン委員会（委員長＝今野雅裕政策研究大学院大学副学長）で審査が行われ、選定されたのは①人社系一六件（応募七一件）、②理工農系五件（同三四件）、③医療系一三件（同四五件）の合計三四件であった。
このうち、私立大学の単独申請分についてみると、①七件（申請三六件）、②〇件（同一〇件）、③四件（同一九件）で、合計一一件（同六五件）となり、選定率は一六・九％であった。（国立大の選定率は一八・六％、公立大の選定率は一六・七％）
選定された私立大学の事業は次のとおり。
①人社系＝▽金沢学院大＝環境経済評価士養成プログラム、▽浜松学院大＝地域共創社会の実現に資する「外国人支援リーダー」養成プログラム、▽摂南大＝地域の活性化を担う実践的なＩＣＴ活用人材育成・自立支援教育プログラムの開発、▽九州ルーテル学院大＝ひきこもり経験者の正規就業意欲を向上させる三つの教育プログラム、▽青山学院大＝主婦・団塊世代等社会人経験を有する人材に対するオンライン学習支援者養成プログラム、▽関西学院大＝産官学ＮＰＯ連携「ハッピーキャリア（女性の再就職・起業）支援」
②理工農系なし。
③医療系＝▽天使大＝メタボリックシンドローム予防のための健康栄養指導スキルアップ実習プログラム、▽大阪電気通信大＝運動指導者のスキルアップ講座、▽徳島文理大＝リスクマネージャとしての薬剤師を養成する副作用診断教育プログラムの開発と遠隔講義、▽東京女子医科大＝「臨床復帰へまず第一歩」をささえる女性医師への実践的再教育
共同申請では、合計六件が選定されており、人社系では志學館大、青山学院大が、また、医療系では北海道医療大、岐阜薬科大、日本赤十字北海道看護大などが含まれている。
