平成20年8月 第2328号(8月27日)
■私立大学のHPを収集 全国の私大に依頼
国立国会図書館は、今年度より、全国の私立大学を、「インターネット情報選択的蓄積事業(略称WARP)」の収集対象に加える。WARPは、国内の公的・学術的機関が公開するホームページを収集、保存する事業である。
近年、インターネットにて発信される情報が増大し、日常生活において不可欠となっている反面、それらは日々改廃され、過去に発信された情報が参照できないという事態が生じている。国立国会図書館では、こうした状況に鑑み、従来の紙媒体の資料と同様、インターネット情報を後世に残すべき文化遺産と捉え、平成十四年度から同事業を実施している。
これまで、国立国会図書館では、国の機関(国会・行政官庁・裁判所・独立行政法人等)、地方自治体(都道府県・政令指定都市・合併に関係する市町村)、国立大学、国内で開催される国際的・文化的なイベントのホームページ、それら機関が発行する電子雑誌を収集してきた。平成二十年七月末現在、ホームページ=二二〇四機関、電子雑誌=一五六一タイトルを収集するに至っている。
WARPは、各機関にそれらデータの収集・保存・公開に係る事前の許諾を得てから、収集ロボットというソフトウェアを用いてホームページを自動的に収集する。
国立国会図書館では、九月から二か年をかけ、順次、全国の私立大学ウェブサイト管理者宛てに許諾依頼書の送付を実施、以後、許諾を得た私立大学ホームページを定期的に収集することとしている。
WARPで収集、保存されたウェブサイトは国立国会図書館のホームページ(http://www.ndl.go.jp)から「電子図書館」→「WARP」で閲覧できる。