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平成20年8月 第2326号(8月6日)

IRの役割と期待 第37回公開研究会

 私学高等教育研究所(瀧澤博三主幹)は、去る八月一日、東京・市ヶ谷のアルカディア市ヶ谷において、「高等教育の新しい側面―IRの役割と期待」をテーマに第三七回公開研究会を開催した。
 はじめに、同研究所の瀧澤主幹が「今日の大学において、教学を含め大学の運営全般についてのマネジメント意識は重要である」と開会の挨拶を述べた。
 続いて、「大学マネジメントを支援するIRの役割と機能」と題し、同志社大学の山田礼子教授、「アメリカ高等教育機関におけるIRの機能と担当者の養成:二大学の事例から」と題し、早稲田大学の沖清豪准教授、「豪州高等教育機関のIRと教育改善:シドニー大学とメルボルン大学の実践」と題し、鹿児島大学の鳥居朋子准教授、「需要からのIR―日本での取組へ」と題し、大学評価・学位授与機構の森 利恵准教授らが諸外国のIRの状況等を発表した。
 四氏は発表の中で、「IR部局には統計と分析能力が不可欠」、「重要なのはIR部局の設置ではなく、IR機能の配置」、「機能が果たせていれば人数は少数でも問題ない」などと述べた。
 会場には、大学関係者ら約一〇〇名が参加し、積極的な質問が相次いだ。IR(Institutional Research)の略語についての質問に対しては、「狭義の意味で捉えられないよう、積極的に日本語に訳していない」などの回答があった。

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