平成20年8月 第2326号(8月6日)
■志願者数は大幅減 短大調査結果を発表
一面に記載のとおり、日本私立学校振興・共済事業団の私学経営相談センターは、「平成二十年度私立大学・短期大学入学志願動向」の調査結果を発表した。ここでは、私立短期大学について取り上げる。私立短期大学においては、志願者数、入学者数ともに大幅に減少していることなどが明らかになった。
私立短期大学の集計学校数は、平成五年度の四九四校をピークに毎年減少しており、今年度は三六〇校であった。
今年度の入学定員は、八万二九七二人で、前年度から五・五%減少した。前年度と比較すると、私立短期大学全体で、志願者数は一二・四%、受験者数は一二・三%、合格者数は一〇・〇%、入学者数は九・二%減少している。
▽志願倍率=一・三九倍(前年度一・五〇倍)
▽合格率=八一・六〇%(前年度七九・五六%)
▽歩留率=七八・七二%(前年度七八・〇一%)
▽入学定員充足率八七・四四%(前年度九一・〇三%)
入学定員充足率が一〇〇%未満の学校数は三六〇校のうち二四三校で全体の六七・五%となり、前年度の六二・二%から五・三ンポトイ上昇した。なお、前年度入学定員が未充足の短大のうち、今年度上昇した短大は五九校、下降した短大は一〇二校であった。
規模別にみると、四〇〇人以上五〇〇人未満の短大が、志願倍率、入学定員充足率ともに最も高い。また、前年度と比較して四〇〇人以上五〇〇人未満の短大のみ志願倍率が上昇している。
地域別にみると、志願倍率が最も高いのは東京で、大都市圏で倍率が高い傾向にある。入学定員充足率が最も高いのも東京であったが、東京を含むすべての地域で一〇〇%未満となっている。
学科系統別にみると、志願倍率が最も高いのは、英文で以下、国文、看護、保健となっている。入学定員充足率が最も高いのは英文で、以下、国文、国際となっている。前年度と比較して、入学定員充足率が上昇しているのは、情報、国際、経営・実務、英文、文化・教養、人間・生活、理工である。一方で、福祉、保育・幼児教育、国文の下降が目立つ。