平成20年7月 第2325号(7月23日)
■「きぼう」の最新情報紹介 ISSリニューアル 日本科学未来館が7/31から
日本科学未来館(略称:未来館、館長:毛利 衛、所在地:東京都江東区青海)では、七月三十一日(木)から五階常設展示「地球環境とフロンティア」エリアの国際宇宙ステーション(ISS)に関する展示をリニューアルオープンする。
今回のリニューアルでは、先般日本人宇宙飛行士が建設にあたった「きぼう」日本実験棟についての展示を新たに追加。進行中の宇宙実験の動向など、「きぼう」の最新情報を紹介する。今後は、「きぼう」の建設や日本人宇宙飛行士の活動に合わせて、研究者や宇宙飛行士の生の声を届ける機会も設ける予定。
また、導入部に、地表から高度四〇〇qの周回軌道に至るまでの環境を体感できる映像装置を設置。さらに、宇宙飛行士のインタビューや宇宙日本食の実物展示など、展示全体が宇宙空間を感じさせる構成・デザインとなる。
「きぼう」の最新研究成果の展示とストーリー性のある展示構成により、来館者がISSの意義を考えることのできる展示空間を作り出していきたいと同館では言っている。
■展示構成■
ゾーン1:あなたはどこで生きられる?
円筒スクリーンによる映像空間がISSへと誘います。ISSと地球の位置関係を知り、その空間の広がりや環境を体感することができます。
ゾーン2:ISSで生きるには?
「きぼう」日本実験棟が地球とは異なる環境下での挑戦であることを伝えるとともに、それを可能にするISSの居住空間についても、既存展示の「宇宙居住棟」を更新してより詳しく展示します。また、宇宙飛行士たちが実感したISS での生活や各国の取り組みなどISSをとりまく現状についても紹介します。
ゾーン3:地球の外からわかること
人類にとってのISSの意義を考えるゾーンです。球体ディスプレイGeo−Cosmosが映す地球の姿を前に、研究者、宇宙飛行士、地上で運用管制を行なうスタッフなど、ISSに関わる人々からのメッセージを来館者に伝えていきます。
なお、リニューアルに伴い、七月二日(水)から常設展示「地球生命と宇宙、四〇億年の挑戦」を閉鎖した。