平成20年7月 第2325号(7月23日)
■科学技術予算の配分方針 21年度 総合科学技術会議が決定
総合科学技術会議は、去る七月十日、平成二十一年度に向けた科学技術予算の資源配分方針の具体的な進め方について決定した。
総合科学技術会議は、省庁の縦割りになりがちな科学技術政策を、総合的に俯瞰した政策企画立案及び総合調整を行う機関。議長は内閣総理大臣が就任する。
このたびの具体的実施内容では、まず、各府省などが科学技術予算の資源配分方針を踏まえた重点化を行っているかを確認する。
また、個別施策については重要性、最適性、妥当性などを判断して「優先度判定(SABC)」を行う。この判定でC評価・減速評価を受けた施策については改善・見直しの指摘を行う。
その他に、助成機関同士の連携による切れ目のない研究資金共有のための仕組みや年度を越えた研究費使用の円滑化など制度面での改革を行っていく。
各府省は、第三期科学技術基本計画に掲げた社会実現に向けた研究開発の推進等の直接的な科学技術施策だけでなく、実地収集データを用いた科学技術の新展開・事業化の取組などについては、科学技術関係施策として積極的に位置づけることとしている。