平成20年7月 第2324号(7月16日)
■「大学評価の戦略的活用」フォーラムを開催
去る七月七日、(独)大学評価・学位授与機構(木村 孟同機構長)は、東京・一橋記念講堂において、フォーラム「大学評価の戦略的活用と方法」を開催した。会場には、国公私立大学関係者や企業関係者ら三四八人が集まった。
はじめに、木村同機構長は、「大学に対する社会のニーズは急速に多様化している。評価によって教育・研究を向上させ、社会的責任を果たしていくことはもちろんのこと、ニーズを受け止め、それぞれの役割と使命を見つめ直し、その独自性を明確に打ち出した上で、個性ある発展に取り組む必要がある」などと挨拶を述べた。
その後、「大学改革の手段としての評価結果の戦略的活用」と題して、同機構の川口昭彦理事、また「英国高等教育における質保証及び質の向上」と題して、キャロライン・キャンベル(英国高等教育質保証機構(QAA)国際課長)による講演が行われた。
キャンベル氏からは、英国においては、評価のプロセスの要所で学生の参加があることなど照会された。
続いて行われたパネルディスカッションでは、山野井昭雄氏(味の素株式会社顧問)、生和秀雄氏(大学基準協会特任研究員)、渡辺浩志氏(九州大学理事)、田中弥生氏(大学評価・学位授与機構准教授)が、「大学における評価結果等の戦略的活用と方法について」、それぞれの立場から意見を述べた。
会場からは、「大学は企業と異なり、取組の成果を計りにくい」「IR部門の学内での位置づけが不明」など積極的な意見や質問があり、参加者の熱意が感じられた。