平成20年6月 第2321号(6月25日)
■"異質性"求め協定 職員・学生の交流軸に
「学生が中心」を教育目標に掲げる山形大学(結城章夫学長)と立命館大学(川口清史学長)は、去る六月十九日、立命館東京キャンパスにおいて、包括的協力協定の締結式を行った。
締結式では、川口学長が「教育の質向上が求められるが、一つの大学で全ての取組を行うことは不可能。連携して個性を出していく」と背景を述べた。地域は異なるが、同じ「学生が中心の教育」を掲げていることが連携のきっかけにもなった。山形大学は私学の経営を、立命館大学は地方国立大学が先に走るFD活動を学ぶことがねらい。
当面の具体的な連携事業は、@両大学長の講演会、A二〜三泊の学生交流、B主に若手職員の交流。地域に根ざした地方国立大学と多様性の大規模私立大学という「異質性」から、教職員、学生による相互の新しい「発見」を期待する。