平成20年6月 第2319号 (6月11日)
■円山動物園と連携 環境教育の普及啓発
酪農学園大学(谷山弘行学長)と札幌市円山動物園(金澤信治園長)はこのほど、「包括的な連携と協力に関する協定」を締結した。
今回の連携で共通のテーマとなる野生生物の調査・研究、動物の飼育や傷病の治療に関する情報交換が軸となる。環境教育の普及啓発事業等に関する連携を進め、北海道の生物多様性の保全に資することなどを目的に、相互に協力して共同事業に取り組む。
具体的には、人材育成、野生動物の保護、研究の推進、施設の活用を事業テーマの基本として協力事業の実施を進める予定。
お互いが持つ専門分野の知識を共有し、動物園の飼育動物情報を学術情報として広く公開。互いの相乗効果やメリットを創出していけると、今後の展開に期待が寄せられている。
これまでも、環境システム学部生命環境学科の吉田剛司准教授(野生動物保護管理学研究室)の指導の下、同大学生が環境教育の普及・啓発を目的とする「エコアーク」を結成。円山動物園でのネズミ展やスネークアート展、カエル展などに協力している。
また、生命環境学科の特別授業として、円山動物園飼育員で諏訪流鷹匠の本田直也氏を特別講師に迎えた。本田氏からオオタカのフリーライトを披露してもらったり、オオタカの性質や鷹匠の役割、動物園の役割について講演をしてもらうなど、同大と円山動物園との連携は以前から進められてきた。