平成20年6月 第2319号 (6月11日)
■7月9日から学生生活指導主務者研修会 委員長に濱田勝宏氏を再任
日本私立大学協会(大沼淳会長)は、去る六月二日東京・市ヶ谷のアルカディア市ヶ谷において、平成二十年度第一回学生生活指導研究委員会(担当理事=高柳元明東北薬科大学理事長・学長)を開催した。
開会に当り、小出秀文事務局長が、「学生の目線での生活指導等、万般にわたってのご協議をお願いしたい」と述べ、高柳担当理事より「近年は学生指導の重要性が益々大きくなっている。医師を務めてきた立場からのアドバイスもできるのではないかと思っている。委員の皆さんと共に、学生指導の重要な役割を果たしていきたい」との挨拶があった。
次に、事務局から任期満了に伴う委員の退任、新委員の就任などが報告されるとともに、新委員長には、高柳担当理事との相談の上で、前期に引き続いて濱田勝宏委員を推薦したいとの提案があり、了承された。
再任された濱田委員長は「前期同様、皆さんと共に知恵を出し合って、成果を上げていきたい」との抱負を語った。
なお、同委員会活動をより充実させていくため、副委員長の選任について、担当理事、委員長と相談の上で決めることになった。
濱田委員長の下での議事となり、報告事項として、小出事務局長から「私立大学を取り巻く諸情勢」の解説があり、次に、事務局より「全国学生指導研究集会」についての報告があった。
同研究集会は、(独)日本学生支援機構が主催し、文部科学省等の協力の下で、毎年開かれているもので、平成十九年度(第四五回)には、同委員会委員が協力者会議委員として参加し、分科会・座長を兼任するなどしている。今年度については現在、新しい形で行うべく検討中であり、いずれ改めて協力要請されることになった。
引き続き、研究・協議に入り、平成二十年度「学生生活指導主務者研修会」については、来る七月九日(水)から十一日(金)まで、新潟市の「ホテルオークラ新潟」を会場に開催することとなっており(前期の同委員会からの申し送り事項)、その大枠が説明され、同研修会の準備運営全般について、発表・報告等の内容の調整やそれぞれの司会担当、また、班別情報交換の班編成やその担当など、今後、ワーキンググループで整理することとなった。
なお、濱田委員長よりワーキンググループは、「委員長のほか、三友、岩井、鈴木(照)の各委員と、事務局とし、担当理事と相談の上で諸事項を決めていきたい」と提案され、決まった。
小休憩の後、文科省高等教育局の村田善則学生支援課長が「新たな学生支援の在り方について―学生の立場に立った大学づくり―」をテーマに、@大学改革の動向と学生支援との関係(平成十二年の廣中レポート〈大学における学生生活の充実に関する調査研究会〈座長・廣中平祐氏〉の提言〉)、A進学率の上昇に伴う学生支援の様々な取組、B学内の人的資源の活用、Cカリキュラム・授業評価への学生の意見の反映、D奨学金制度等の経済的支援、E留学生交流の推進、F就職支援など、多岐にわたる内容を解説した。
委員からは、奨学金制度等の質問が出されるなど、今後の委員会活動にとって有意義な内容であった。
なお、次回の委員会は、七月八日の同研修会の前日に研修会会場で開かれる。
〈委員会委員〉
▽(担当理事)
高柳元明日本私立大学協会副会長、東北薬科大学理事長・学長
▽(委員長)
濱田勝宏文化女子大学理事・副学長・服装学部長・教授
▽(委員)
土井勝久札幌大学専門相談員・教授
飛岡範至北海道医療大学学務部長
菅本昭夫東北福祉大学教学部次長
鈴木洋州明海大学浦安キャンパス事務部学生支援課長
稲葉祐一千葉工業大学学生センター次長
三友 宏中央学院大学常務理事
宮下幸一桜美林大学副学長・教授
岩井絹江東京家政大学理事・進路支援センター次長
鈴木照海武蔵工業大学新学部開設準備室次長
奥山 徹明治薬科大学理事・進路指導就職委員長・教授
黒神 聰愛知学院大学学生部長・教授
成田国朝愛知工業大学教学センター長・学生相談室長・教授
戸田 保金城学院大学学生支援部長
山田公夫中部大学学生部長・教授
辻 淺夫京都外国語大学学生部長・教授
諏訪文彦大阪歯科大学学生部長・教授
井上靖雄近畿大学学生部長・教授
古谷暁彦摂南大学学生課長
本田竜広広島工業大学学務部次長・准教授
浅田 正九州国際大学学生部長・教授