平成20年5月 第2317号 (5月28日)
■ips研究など62課題 科学技術振興調整費の課題採択
文部科学省は、このたび、平成二十年度科学技術振興調整費の新規採択課題を決定、重要政策課題であるiPS細胞研究など六テーマにおいて六二課題が採択された。
科学技術振興調整費は「第三期科学技術基本計画」に掲げられた科学技術システム改革等の重要政策課題・目標を実現するための政策誘導型の競争的資金。一般からの提案について、科学技術・学術審議会の審査部会による審査のうえ、採択課題が決定される。
このたびは、若手研究者の人材育成や女性研究者支援、地域再生人材創出拠点の形成、アジア・アフリカの科学技術協力、重点政策課題としてiPS細胞研究を含む再生医療、ライフサイエンス技術が社会に与える影響の調査などが対象となった。
採択の多くは国立大学であるが、私立大学でも数校選ばれた。テーマと私大採択校は次のとおり。
▽若手研究者の自立的環境整備促進―慶應義塾大学(テーマ:「細胞と代謝」の基盤研究を担う若手育成)、▽イノベーション創出若手研究人材養成―慶應義塾大学(PhD躍動メディカルサイエンス人材養成)、早稲田大学(実践的博士人材養成プログラム)、▽女性研究者支援モデル育成―日本大学(キャリアウェイ・ユニバーサル化日大モデル)、東海大学(産学協働女性キャリア支援東海大学モデル)、▽慶應義塾大学(ソーシャルキャピタルを育む女性研究者支援)、津田塾大学(世代連携・理文融合による女性研究者支援)、▽地域再生人材創出拠点の形成―岡山理科大学(おかやま医療機器開発プロフェッショナル)、▽アジア・アフリカ科学技術協力の戦略的推進@戦略的環境リーダー育成拠点形成―早稲田大学(デュアル対応国際環境リーダー育成)、A国際共同研究の推進―早稲田大学(階層別分子動態可視化のための先端技術開発)