平成20年5月 第2317号 (5月28日)
■確かな教育 豊かな環境 未来への創造
別府大が100周年
学校法人別府大学(西村駿一理事長)は、去る五月十五日、創立一〇〇周年の記念式典を別府市のビーコンプラザで挙行した。記念式典は国内外の来賓や学園の児童、生徒、学生、教職員五〇〇〇名余が集い、一〇〇周年の大きな節目を盛大に祝った。
式典では、はじめに西村理事長が式辞を述べ「学園は“確かな教育、豊かな環境、未来への創造”をテーマに掲げ、これまでにも増して地域社会に根ざした教育、学術研究を推進していく」と力強く抱負を語った。
式典には、文部科学省高等教育局私学部豊岡宏規参事官、広瀬勝貞大分県知事、中村量一日本私立大学協会副会長など多数の来賓が出席し、海外からも韓国釜山広域市薜東根教育監をはじめ中国、台湾など、三〇の交流協定締結校から九〇名余が参列した。また、渡海紀三朗文部科学大臣など多数の来賓から祝辞が寄せられた。
式典の後には、学園の明星小学校、明豊中学・高等学校の校歌の作曲者で、大分県在住の歌手、南こうせつの記念コンサートが開かれた。心のこもった歌とトークでコンサートは大いに盛り上がった。
また、式典前日の十四日には「国際交流の夕べ」が開催された。海外から駆けつけた交流協定締結校関係者と学園関係者二〇〇名余が和やかに懇談し、国際交流の輪が広げられた。
別府大学は、明治四十一年に設立された豊州女学校を母体とし、昭和二十五年に新制大学のスタートとともに別府女子大学となった。昭和二十九年には男女共学を機に別府大学と改称し、建学の精神「真理はわれらを自由にする」のもと着実にその歩みを重ねている。
また、保育園、幼稚園、小学校、中学校、高等学校、専門学校、短期大学、大学、大学院を擁する総合学園として地域に貢献している。平成二十一年度には新たに国際経営学部の設置とともに文学部の改組が構想されており、創立一〇〇周年を期にさらなる躍進が期待される。