平成20年5月 第2316号 (5月21日)
■100周年へ向け将来構想 神奈川大80周年式典を開催
神奈川大学(白井宏尚理事長、中島三千男学長)では、去る五月十五日、同大学横浜キャンパスのセレストホールにおいて、創立八〇周年の記念式典及び祝賀会を盛大に挙行した。
式典では、はじめに同大学の歴史が紹介された後、白井理事長が式辞に立ち「一九二八年の創設以来、中正堅実な青年の育成を目指し、草創期から地方入学試験や給費生制度等を実施し、向学心溢れる学生に積極的な学習機会を提供してきた。今日では、大学・大学院に七学部八研究科、附属中・高等学校を含め学生・生徒数約二万人の総合学園へと発展できた。少子化の厳しい状況であるが、教職員一体となって、二〇年後の一〇〇周年に向けて一層の発展を期したい」と抱負を語った。
また、中島学長は「教育、研究、地域貢献に邁進すべく、教育内容の改革に果敢に取り組み、国際的通用性を備えた人材育成目指して、学士課程教育を展開していきたい」との決意を述べた。
次に、同大学の一〇〇周年に向けた将来構想が白井理事長から発表された。創立者の意思である質実剛健・積極進取・中正堅実の「建学の精神」のもと、改革推進の指針となる「使命」、そして、「一〇〇周年に向けた将来像」、「学園の基本方針」、「経営方針」等を明確にした。その上で将来構想を実現するための「中期目標・中期計画」を大学、附属学校それぞれに具体的に示した。大学では@世界への発信力、A進路の柔軟性、B実践力、C多様な学生との交流、として計画の詳細を定めた。
祝辞では、渡海紀三朗文部科学大臣(代理・馬場 剛私学部企画官)、原田嘉中日本私立大学協会副会長、長田豊臣(財)大学基準協会会長等が登壇し、同大学の発展を称えた。その後、祝電披露、校歌斉唱と続き、閉式となった。会場を移しての祝賀会には、学園の内外関係者約一〇〇〇名が出席した。