平成20年5月 第2316号 (5月21日)
■諸情勢と重要課題を協議 中・四国支部春季総会を開く
日本私立大学協会の中・四国支部(支部長=石田恒夫広島経済大学理事長)は、去る五月十三日に広島ガーデンパレスにおいて、平成二十年度の春季総会を開催し、十九年度の事業報告、会計・監査報告を承認するとともに、二十年度の事業計画案と予算案を決定した。
同総会には、同支部所属の三〇大学から二八大学四三名が出席した。
はじめに、会場では去る四月三十日に逝去された加計 勉(学)加計学園名誉理事長を偲び黙祷が行われた。
協議に先立ち、石田支部長が「一八歳人口の減少に伴い、地方の大学は全国的に一層厳しい局面を迎えている。大都市圏の大学しか残らない状況になってはならない。積極的な情報交換を行い、有意義な会となるよう願っている」などと挨拶した。その後に、広島経済大学の前川功一学長、福山大学の牟田泰三学長、広島国際大学の森永規彦学長ら新任の学長の紹介があった。
協議では、@平成十九年度事業報告、A平成十九年度会計報告・監査報告、B平成二十年度事業計画案・予算案がいずれも全会一致で提案通り承認された。その結果、同支部独自の研修事業である分科会(事務局長相当者、就職課長相当者、教務部課長相当者、学生生活指導部課長相当者、経理部課長相当者)は、福山大学の当番のもと、八月二十日(水)〜二十一日(木)に福山市の福山ニューキャッスルホテルで開催することとなった。同支部秋季総会は十一月二十六日(水)に高松市の全日空ホテルクレメント高松において、四国学院大学の当番のもとで行うこと、中・四国地区私立大学実態調査が実施されることなどが決まった。
本部報告では、小出秀文事務局長が、四月の定例理事会で、大沼 淳会長のもとで常務理事の互選や、事業計画の実施要領を策定したこと等を報告した。また、「私学振興上の諸情勢と当面する重要課題について」と題して、同協会本部の春季総会資料の情報等に基づき、教育振興計画の策定を巡る動向と課題、学士課程教育の充実を巡る動向と課題、平成二十年度私学関係政府予算要求と学校法人税制改正を巡る動向と課題等について詳細に解説した。
その後、「国立大学法人化後の大学界」と題して福山大学の牟田学長が、新しい大学運営形態への模索について講演した。終了後には、教育懇談会が催され、和気藹々の雰囲気の中で情報交換が行われた。