平成20年5月 第2316号 (5月21日)
■法科大学院修了認定
修了率80.2%の4910人 対前年度0.4ポイント低下
文部科学省は、平成十九年度の法科大学院修了認定の状況について、全七四校を対象に調査し、その結果をこのほど公表した。
調査内容は、(1)平成十九年度修了者数、(2)修了しなかった者の数(理由別)。
調査結果の概要は次のとおり。
▽今回、平成十七年度に設置された法科大学院六校における法学未修者(三年コース)の修了者が新たに加わったことから、全ての法科大学院における修了状況を初めて取りまとめたものである。
▽十九年度修了者総数は国立一五五六人、公立一一四人、私立三二四〇人の合計四九一〇人。そのうち、十七年度の入学法学未修者(三年コース)及び十八年度の入学法学既修者(二年コース)の修了者数は四五四八人で、修了率は八〇・二%(対前年度比〇・四ポイント低下)。
▽十七年度の入学法学未修者の修了者数は二五七六人で、修了率は七三・二%(同一・八ポイント低下)。十八年度の入学法学既修者の修了者数は一九七二人で、修了者は九一・五%(同一・五ポイント上昇)。
▽修了しなかった者は、国立三四二人、公立一八人、私立七六五人の合計一一二五人。その内訳は、「退学」が四四八人で全体の三九・八%、「退学」以外の「原級留置・休学等」による者が六七七人で六〇・二%であった。
なお、法科大学院は修業年限が原則三年であるが、基礎的な法律学の学識を有する者については「法学既修者」として二年間での修了が可能である。それ以外は「法学未修者」として三年間での修了となる。