平成20年4月 第2313号 (4月23日)
■金沢主計町など3地区 重要伝統的建造物群保存
文化庁の文化審議会はこのほど、金沢市主計町など三地区を重要伝統的建造物群保存地区に選定することを文部大臣に答申した。これにより重要伝統的建造物群保存地区は三八都道府県八三地区となる。
[金沢市主計町] 金沢城の北東、旧北国街道が浅野川を渡る浅野川大橋のたもとに位置する。茶屋町の繁栄とともに育まれた、意匠的に優れた伝統的建造物が多数残る。
[小浜市小浜西組] 福井県小浜は中世には日本海側から京へ物資を中継する港町。近世から近代に建てられた町家や寺社建築など、商家町や茶屋町、寺町が並存する近世城下町が残る。
[平戸市大島村神浦] 長崎県平戸市の北方一五キロの玄界灘に浮かぶ島。鯨組の創業と廃業を経て近世の港町に変容していった姿を今日に伝えており、我が国にとって価値が高い。