平成20年4月 第2312号 (4月16日)
■大学生の生活費ダウン 学費アップ"切り詰め生活"へ
大学生(昼間部)の平成十八年度の学生生活費は同十六年度の調査より二・四%減の一九〇万円。学費は増加しているが、生活費は減少して“切り詰め生活”をしている実態が日本学生支援機構の調べで明らかになった。
同機構の調査によると、生活費(食費、住居・光熱費、娯楽・嗜好費など)と学費(授業料、学校納付金、課外活動費など)の合計の学生生活費は国立が一五〇万円、私立が二〇二万円だった。
下宿通学者の学生生活費は自宅通学者のそれを大きく上回っており、その差は六二万円もあった。最も高かったのは下宿する私立大生で二四七万円、低かったのは自宅から通う国立大生の一〇五万円で、両者の差は二・四倍あった。
家族からの仕送りやアルバイト代など大学生の収入は二一九万円で十六年度より一万円減少。アルバイト代が減る一方で学費が値上がりして衣食住を切り詰めている学生の姿が浮き彫りになった。
また、家庭の平均世帯年収は八四六万円で、私立大八六五万円、国立大七九二万円、公立大七四〇万円だった。
同機構では「学生の収入が減ってきており、学生を支援する奨学金の拡充に努めていきたい」といっている。