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平成20年4月 第2310号 (4月2日)

[新刊紹介]
  検証「共通一次・センター試験」 中井仁・伊藤卓 編著

 同書は第十九期日本学術会議理学振興研究連絡委員会(江沢 洋委員長)傘下の理学・数学教育専門委員会で議論を重ね、その過程で二〇〇五年七月に行ったシンポジウムを原点にしたもの。そのため、主として「理学・数学からの視点」を前提とした、共通一次試験・センター試験の現状解析と問題提起となっている。
 同委員会のメンバーだった伊藤 卓氏と中井 仁氏が編集委員となって、同書が企画された。執筆者のうち、有山正孝氏、細天治夫氏、室伏きみ子氏が同委員会のメンバー。また、勝木渥氏、樋口真須人氏、森田康夫氏はシンポジウムでの講師。さらに、同書の企画を機会に、その趣旨に賛同した上野健爾氏、香本明世氏、清水建宇氏、田丸謙二氏、中嶋 博氏の一三名がそれぞれの立場に基づいて、様々な角度から自由な視点で問題を捉えている。
 同書は、十二編の論説と、特別寄稿一編、それに執筆者有志による座談会録からなっており、異った経験と考えをもつ執筆者各氏の論考が、問題の姿を多角的に照射し、その全体像をより鮮明に浮かび上がらせることを、同書の最重要課題として編集されている。
 このことが、現状の大学入試センター試験について世の中の関心が高まり、その是非から在り方についてまでの幅広い議論が湧き上がることを望んでいる。

検証「共通一次・センター試験」
A5判 212頁
定価本体2,200円+税
発行所大学教育出版
TEL086-244-1268

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