平成20年2月 第2306号 (2月27日)
■共に栄え生きる精神
学校法人共栄学園は、昭和八年八月に、東京都葛飾区本田の地に、本田裁縫塾を開設したことに始まります。本学園及び各学校に、「共栄」の名を冠しておりますのは、創設者岡野弘、さく両先生の「他への思いやりを忘れず、共に栄え生きる精神」を籠めたものでございます。以来、七五年余、基礎となられた両先生のご献身と、関係各位の御支援、歴代の教職員、多くの卒業生等の努力により、今日まで、順調な歩みを続け、共栄幼稚園、共栄学園中学校、春日部中学校、共栄学園高等学校、春日部共栄高等学校、共栄学園短期大学及び共栄大学の七つの学校が、それぞれ特色を出しながら歴史を刻んでおります。
さて、共栄大学は、新しい世紀を迎えるとともに、学内で様々な活動を積極的に展開しております。国際経営学部国際経営学科の単科大学ではありますが、進路選択に対応した、「実践ビジネスコース」「観光ビジネスコース」「財務・会計コース」「英語・国際コース」「ITビジネスコース」「福祉経営コース」「スポーツマネジメントコース」の七つのコースを設置し、実社会に即戦力となりうる社会学力のある人材を輩出しております。また、地域社会に対しては、開かれた大学を目指し幅広い領域に渡り諸活動をしてまいりました。
とりわけ、春日部市とは、各種委員及び公開講座並びにインターンシップなど、個別に協力関係を築いておりましたところ、平成十九年五月に春日部市と大学との連携協定書を締結することができました。相互の更に密接な関係を保ち、地域の課題に迅速かつ適切に対応し、地域社会に対し開かれた大学を目指す観点から市と連携を深め貢献していきたいと考えています。
共栄大学は、これから様々な試練に遭遇するものと思います。少子化に伴う私学経営の問題、IT技術の高度化に伴う教育方法の変革、グローバル化に伴う価値観の多様化など、対応すべき問題が怒涛のように襲いかかってくるものと想像されます。
これらを、学長はじめ、学識、実務経験ともに豊かな教職員ともども英知をもって克服しつつ、大学の未来を輝かしいものにしていきたいと思っております。
そのためには、他の大学関係者をはじめ、各方面の関係者各位様のお力添えを賜わることが何より必要なことでございます。皆様に、末永くご支援、御協力を賜わりますよう心からお願い申しあげます。