平成20年2月 第2303号 (2月6日)
■12月の完全失業率3.8% 就業者数(前年比)42万人増加 「労働力調査」
総務省は一月二十九日、平成十九年十二月分と同年十月〜十二月平均、同年平均の労働力調査の結果をそれぞれ発表した。結果の概要は次のとおり。
I、平成十九年十二月分
1、就業状態別人口
前年同月に比べ、労働力人口は二九万人(〇・四%)、非労働力人口は三万人(〇・一%)それぞれ増加した。
2、就業者の動向
就業者数は六三九六万人と前年同月に比べ四二万人
(〇・七%)増、二か月連続の増加。男性は一二万人、女性は三一万人それぞれ増加した。
雇用者数は五五三一万人と前年同月に比べ六〇万人(一・一%)増、三四か月連続で増加した。自営業主・家族従業者数は八三六万人と前年同月に比べ一七万人減少した。
非農林業雇用者数及び対前年同月増減では、非農林業雇用者は五四九一万人と六〇万人(一・一%)増、三六か月連続の増加。常雇は四七三一万人と六六万人(一・四%)増、三四か月連続の増加。臨時雇は六五七万人と六万人(〇・九%)増、三か月ぶりの増加。日雇は一〇三万人と一二万人(一〇・四%)減、二か月連続で減少した。
企業の従業者規模別非農林業雇用者数及び対前年同月増減では、一〜二九人規模は一六四四万人と七万人(〇・四%)減、七か月連続の減少、三〇〜四九九人規模は一八九八万人と一三万人(〇・七%)増、三か月連続の増加、五〇〇人以上規模は一三八八万人と六六万人(五・〇%)増、六か月連続で増加した。
主な産業別就業者数及び対前年同月増減では、農林業は二二六万人と一六万人(七・六%)増加、建設業は五三七万人と二三万人(四・一%)減少、製造業は一一六六万人と一万人(〇・一%)減少、運輸業は三二九万人と六万人(一・九%)増加、卸売・小売業は一一一九万人と一五万人(一・四%)増加、飲食店、宿泊業は三三一万人と一二万人(三・五%)減少、医療、福祉は五八七万人と九万人(一・六%)増加、サービス業は九三五万人と前年同月と同数だった。
3、完全失業者の動向
完全失業者数は二三一万人と前年同月に比べ一三万人(五・三%)減、二五か月連続の減少。男性は一三万人(八・五%)減少、女性は前年同月と同数だった。
完全失業者のうち、「勤め先都合」は五二万人と前年同月に比べ三万人の減少、「自己都合」は九三万人と八万人減少した。
完全失業率(季節調整値)は三・八%と前月と同率。男性は三・九%と前月と同率、女性は三・七%と〇・一ポイント上昇した。
年齢階級別では、男性は一五〜二四歳及び五五〜六四歳を除くすべての年齢階級で、完全失業者数及び完全失業率ともに前年同月に比べ減少(低下)した。女性は一五〜二四歳及び四五〜五四歳の各年齢階級で、完全失業者数及び完全失業率ともに前年同月に比べ増加(上昇)した。
II、平成十九年十〜十二月平均
全国の就業者数は六四一八万人と、前年同期に比べ一八万人増加した。完全失業者数は二四九万人と前年同期に比べ一二万人減少した。
地域別の完全失業率及び対前年同期増減は次のとおり。
北海道五・〇%(〇・四ポイント低下)、東北四・七%(〇・一ポイント低下)、南関東三・四%(〇・五ポイント低下)、北関東・甲信三・四%(〇・一ポイント上昇)、北陸三・一%(前年同期と同率)、東海二・八%(〇・二ポイント上昇)、近畿四・三%(〇・二ポイント低下)、中国三・六%(〇・一ポイント上昇)、四国四・〇%(〇・六ポイント上昇)、九州四・二%(〇・五ポイント低下)だった。
III、平成十九年平均
就業・失業の動向をみると、就業者数は九月及び十月を除く各月で前年同月に比べ増加した。完全失業率(季節調整値)は、三・六〜四・〇%で推移した。
十九年平均の完全失業率は三・九%で前年に比べ〇・二ポイント低下した。就業者数は六四一二万人と前年に比べ三〇万人増加した。