平成20年1月 第2302号(1月23日)
■文科省予算(案)の主要事項 スポーツ・青少年局、文化庁
文部科学省の平成二十年度予算(案)のなかから、スポーツ・青少年局と文化庁関係の主要事項を掲載する。スポーツ・青少年局では、国際競技大会で活躍できるトップレベル者の育成を強化する。また、スポーツを通じた学校・家庭・地域での取組みを推進し、子ども体力の向上を図る。また、文化庁では、「文化芸術創造プラン」により文化芸術創造活動に対する支援を推進するとしている。カッコ内は対前年度増減額。△は減、概要は次のとおり。
スポーツ・青少年局
T、豊かなスポーツ環境整備の推進
1、我が国の国際競技力の向上及び生涯スポーツ社会の実現等=一九〇億円(二億八四〇〇万円)、(1)世界で活躍するトップレベル競技者の育成・強化:@日本オリンピック委員会補助〔拡充〕〕、Aナショナルトレーニングセンター(NTC)の整備推進、Bチーム「ニッポン」マルチ・サポート事業〔新規〕、Cドーピング防止活動の推進〔拡充〕、D国立競技場の在り方に関する調査研究〔新規〕、(2)生涯スポーツ社会の実現:@総合型地域スポーツクラブ育成推進事業、A総合型地域スポーツクラブを核とした活力ある地域づくり推進事業、〔拡充〕B地域スポーツ指導者育成推進事業〔新規〕、C日本体育協会補助〔拡充〕、(3)子どもの体力の向上:@トップアスリート派遣指導事業〔拡充〕(「スポーツ選手ふれあい指導事業」から名称変更)、A子どもの体力向上地域連携強化事業〔新規〕、B子どもの発達段階に応じた体力向上プログラムの開発〔新規〕、C児童生徒の体力・運動能力向上に向けた調査分析〔新規〕、D緑のグラウンド維持活用推進事業〔新規〕、E運動部活動等活性化推進事業、F地域スポーツ人材の活用実践支援事業〔新規〕、G中・高等学校における地域連携武道指導実践事業〔新規〕、H武道実技指導、資料の作成〔拡充〕。
U、子どもの心身の健康を守り、安全・安心を確保するための健康教育の推進
(1)学校すこやかプランの充実=三億九六〇〇万円(五〇〇万円):@子どもの健康を守る地域専門家総合連携事業、Aスクールヘルスリーダー派遣事業〔新規〕、B心のケア対策推進事業〔新規〕、C児童生徒の心と体を守るための啓発教材の作成、D児童生徒の現代的健康課題への学校における取組に関する調査研究、E薬物乱用防止教育推進事業、F「性に関する教育」普及推進事業、(2)子ども安心プロジェクトの充実=一八億五六〇〇万円(一二〇〇万円):@地域ぐるみの学校安全体制整備推進事業〔拡充〕、A教職員向け安全教育資料の作成・配布〔新規〕、B防犯教室の推進、C学校安全推進フォーラムの開催、D防災教育教材の作成・配布、E交通安全教育推進事業、F学校施設の安全対策推進事業、G地域で子どもの安全を見守る全国ネットワークシステムの運用、Hスポーツ施設等安全管理推進事業、(3)食育推進プランの充実=四億五三〇〇万円(二〇〇万円):@子どもの健康を育む総合食育推進事業〔新規〕、A学校における食育実践事例集の作成・配布〔新規〕、B郷土料理等を活用した学校給食情報化推進事業〔新規〕、C学校給食における新たな地場産物の活用方策等に関する調査研究〔新規〕、D食育推進交流シンポジウムの開催、E食生活学習教材の作成・配布、F栄養教諭の専門性の高度化に関する先導的プログラムの研究開発、G栄養教諭育成講習事業、H学校給食の衛生管理に関する調査研究。
V、青少年の健全育成の推進
(1)青少年の意欲を高める体験活動の推進=三億七〇〇〇万円(七九〇〇万円):@青少年体験活動総合プラン、A青少年元気サポート事業〔新規〕、B非行等青少年のための立ち直り支援推進事業〔新規〕、(2)青少年を取り巻く有害環境対策の推進=九〇〇〇万円(三〇〇万円):@有害情報に関する意識向上のための映像資料の作成〔新規〕、A携帯電話利用に係る親子のルールづくり等に関する調査研究〔新規〕、B有害環境から子どもを守るための推進体制の構築等、(3)子どもの読書活動の推進=一億五一〇〇万円(〇円):@子ども読書応援プロジェクト。
文化庁
T、文化芸術立国プロジェクトの推進
(1)文化芸術創造プラン=一八四億四八〇〇万円(△一億四四〇〇万円):@最高水準の舞台芸術公演・伝統芸能等への重点支援等、A「日本映画・映像」振興プランの推進、B新進芸術家やアートマネジメント人材等の育成、C感性豊かな文化の担い手育成プランの推進―こどもの文化芸術体験活動の推進― (2)「日本文化の魅力」発信プラン=二一億六五〇〇万円(△七九〇〇万円):@地域の文化力活性化プランの推進、A日本文化の発信による国際文化交流の推進、Bコンテンツの保護と発信の推進。
U、文化財の次世代への継承と国際協力の推進
(1)文化財の保存整備・活用=三七〇億一九〇〇万円(一七億一三〇〇万円):@古墳壁画緊急保存活用等、A史跡等公有化助成、B史跡等整備活用事業、C埋蔵文化財発掘調査等、D文化財の保存修理等、E文化財の防災施設等、F国宝重要文化財等買上げ、G無形文化財等の次世代への継承・発展、HNPO等による文化財活用事業の推進、I日本の文化遺産保存活用等活性化事業、J文化財総合的把握モデル事業、(2)文化財の国際協力の推進=三億一三〇〇万円(六八〇〇万円):@文化遺産保護国際貢献事業、A戦略的二国間文化遺産国際交流推進事業、B西アジア文化遺産保護緊急協力
V、文化芸術拠点の充実
(1)文化拠点の整備=八三億七八〇〇万円(△七一〇〇万円):@平城宮跡保存整備、A国立新美術館整備推進、(2)美術館等活動の推進=三〇一億七〇〇万円(四億五六〇〇万円):@独立行政法人国立美術館運営費等、A独立行政法人日本芸術文化振興会運営費等。