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平成20年1月 第2301号(1月16日)

全国初の3大学共同学部
  大阪薬大、関西大、大阪医大が設置予定

 大阪薬科大学(矢内原千鶴子理事長、栗原拓史学長)、関西大学(森本靖一郎理事長、河田悌一学長)、大阪医科大学(國澤隆雄理事長、植木 實学長)の三大学は、去る一月九日、共同で生命科学系の学部を二〇一〇年四月に開設することを目指していることなどを公表した。文部科学省が検討している複数大学による共同学部設置制度を活用したもので、三大学共同学部の設置を公表するのは全国でも初となる。
 予定されている共同学部は、生命医科学部・生命健康学部といった生命科学系。学生定員は一学年二〇〇名程度。三大学の特徴を活かし、工学、薬学、医学を学際的に学ぶ人材を育成するべく、生命医科、生命薬科、医工、生命情報科、医療経営、看護などの学科、または、コースの設置を想定している。三大学が共同出資し、大阪医科大学のキャンパス内に校舎を新築。教職員の派遣や装置・設備等も共同で出資・運営する。学生の生活や就職支援は、これまで各大学で培ってきたノウハウなどを提供しあう。
 背景には、生命科学系の学部を設置する予定だった関西大、それぞれの分野で他大との差別化を図りたい薬大、医大の方針が一致したことがある。会見では、森本理事長が「医・薬学と、例えば、法学等の学問領域の融合により病院経営のエキスパートを育てるなど医薬系において様々に課題解決ができる人材を育成したい」と述べた。また、矢内原理事長は、「これまでにも、大学間での共同研究や単位互換等での交流はあったが、共同学部を設置することで、今までにはない高いレベルでの連携を目指したい」等と意気込みを語った。
 学生は三大学に在籍し、卒業証書は三学長連名の学位を得ることになる見込み。入学試験や学費等の具体的な内容は、今後設置協議会を立ち上げて協議・検討していく。

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