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教育学術オンライン

平成20年1月 第2300号(1月9日)

大学の教育力を地域で活用
十文字学園女子大学と新座市が包括協定

 埼玉県新座市(須田健治市長)と十文字学園女子大学・同短期大学部(宮丸凱史学長)は平成十九年十二月二十一日、新座市役所において地域社会の発展、人材育成などを目指した包括協定書に調印した。
 同市と同大学はこれまでも公開講座や市民大学の実施、インターンシップ受入れなどで連携を積み重ねてきた。こうした実績に加え、地域貢献も大学の大切な使命と位置づける文部科学省の方針を踏まえて、今回、福祉・教育・文化・環境・防災などの幅広い分野において、連携協力により地域社会の発展や教員の研修・養成を軸とした人材育成などを目指す包括協定を結ぶことに至った。
 さらに、包括協定調印を受けて同市教育委員会と同大学部の間で、「連携協力に関する覚書」に調印した。
 当面の具体的取り組みとして、@団塊世代教員の退職時期を迎え、指導技術に長けた教員の授業ノウハウを次世代に受け渡す現職教員実力養成講座(仮称)の実施、A新座市教育機関の協力を得て、より豊かな体験的学修活動の内容・方法の開発、B学校、教育委員会、大学の連携による教員研修・教員養成の相互的な改善・充実、C大学教員の教育研究の場の提供、D教員免許更新に関し、免許状更新講習のカリキュラム開発、実施等の相互協力などが予定されている。
 また、同市教育委員会と同大学エクステンションセンターでは、来る六月に地域教員の教育力向上のための講演会を開催する。国がゆとり教育の見直しに踏み切ったことも視野に教育力の回復等、喫緊の課題を地域の教員や地域などで教職をめざす学生に示し、教員のキャリアアップに資するとしている。

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