平成20年1月 第2300号(1月9日)
■武蔵工大と室蘭工大が協定締結
首都圏私大と地方都市国大の包括連携では初
武蔵工業大学(中村英夫学長)と室蘭工業大学(松岡健一学長)は、昨年十二月十三日、武蔵工業大学世田谷キャンパスにおいて、教育、研究、地域貢献、就職支援などを含めた包括的連携協定を締結した。在籍学生数の異なる規模の首都圏私立大と地方都市国立大の間での締結は全国的にも初めて。
室蘭工業大学は、地元のエネルギープラントから排出される副生水素の再利用に着目し「水素エネルギー社会」の実現に向けて研究開発に取り組もうとしている。一方、武蔵工業大学は水素自動車の実践的実験を三〇年以上にわたり推進している。二〇〇六年一月より、両大学は共同して「水素エネルギー」を社会に役立てるために水素自動車の研究を推進してきたが、この共同研究を契機として、協力体制を築き、このたびの包括連携協定に至った。
締結式に臨んだ中村学長は、「補い合える部分を補い合い、学生募集でも最大限活用していきたい」等と抱負を述べた。連携協力する事項は次の通り。
@教育研究に係る教職員及び研究者の交流、A学生の交流、B共同研究の推進及び研究集会等の実施、C学術・教育資料、刊行物及び情報の交換、D産業振興など地域経済の発展、E教育・文化の振興、生涯学習の推進、F就職活動の相互支援、Gその他相互に連携協力することが必要と認められる事項