平成19年12月 第2298号(12月19日)
■受賞作品24点 文化庁メディア芸術祭
文化庁メディア芸術祭実行委員会(文化庁・国立新美術館・CG―ARTS協会)はこのほど、本年度(第一一回)メディア芸術祭受賞作品二四点、功労賞一点、推薦作品一三八点を決定した。
同芸術祭は、新しい表現技法を開拓して制作した創造性あふれるメディア芸術作品を顕彰し、アーティストや作品を広く紹介することを目的に平成九年度より開催している。
今年度は、アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの四部門に、世界四三の国と地域から二〇九一点の応募があった。各部門の大賞作品は次のとおり。(作品名、作者、種別の順)
一、アート部門
nijuman no borei jean−Gabriel PERIOT、映像。
広島の原爆ドームに関する膨大な記録写真を丹念につなぐことで、一つの歴史を紡ぎ出したドキュメンタリー映像。
一、エンターテインメント部門
wii Sports「wii sports」開発チーム代表太田敬三
野球、テニス、ボクシングなどよく知られているスポーツを題材にしたゲーム作品。
一、アニメーション部門
河童のクゥと夏休み、原恵、劇場公開アニメーション
小学生の康一と河童のクゥの交流を通して、人間の優しさ・醜さ、社会の怖さ・歪み、そして家族の大切さなどを描き出している。
一、マンガ部門
モリのアサガオ、郷田マモラ、ストーリーマン
新人刑務官・及川直樹が死刑囚たちと日々向き合い、葛藤する姿を通して、死刑制度の「今」を浮き彫りにした作品。