平成19年12月 第2298号(12月19日)
■日本の文化発展へ貢献 開学40周年記念
甲子園大学(久米知子理事長、久米利男学院長、木下繁彌学長)は、去る十一月三日、宝塚市内のホテルで開学四○周年記念式典および祝賀会を挙行した。
式典には、姉妹校である台湾・中山医学大学の周汝川理事長をはじめ、日本私立大学協会の小出秀文事務局長、河村洋二郎同大学元学長など、関係者二○○人あまりが出席した。
はじめに、久米利男学院長が「昭和四十二年、本学は保健と栄養こそ国民の繁栄、文化の発展に関わる最も重要なものであり、栄養学部こそが緊要にして時宜なるものであるという信念から開学した。この間の苦労は筆舌に尽くし難いものがあるが、私たちは久米長八校祖の実践から生まれた建学の精神『黽勉努力・和衷協同・至誠一貫』を拠り所として、学生一人ひとりを大切にする教育研究活動を展開してきた。現在では三学部五学科と大学院を擁する総合大学となったが、今後も時代の先端的教育を行い、二十一世紀が真に必要とする優れた人材を輩出して、我が国の文化の向上と発展に貢献したい」と挨拶した。
続いて、多くの来賓が祝辞を述べ、その後に田中平三副学長が「日本人の食生活と甲子園大学栄養学部」と題した記念講演を行った。太平洋戦争直後の日本の食料・栄養事情から将来の食の問題にまで及ぶ熱弁が聴衆を魅了した。
式典後には祝賀会が催され、同大学の四○年の歩みを振り返りながら、多くの出席者は喜びをわかち合い、和やかなひとときを過ごした。