平成19年11月 第2296号(11月21日)
■高等学校等における国際交流の状況調査
文部科学省は、平成十八年度の高等学校及び中等教育学校の後期課程における国際交流等の状況について調査を行い、このたび結果を公表した。
同調査は隔年で行われており、前回調査(平成十六年度)と比べ、外国からの教育旅行の受入れについて、受入れ者数が約七割増加し、外国人留学生(三ヶ月以上)の受入れについて、受入れ者数が約二割増加、英語以外の外国語の開設について、開設学校数が約五割増加となっている。
調査は八項目にわたり、概要は次のとおり。
@外国への修学旅行を実施した高等学校等は延べ一三八四校(公立五四一校、私立八四三校)。行き先を参加生徒数からみるとオーストラリアが最も多く、次いでアメリカ、韓国、シンガポールの順となっている。
A外国からの教育旅行(引率者と生徒で構成される団体等で学校を訪問したものを指し、研修旅行・留学など個人的なものは除く)を受け入れた高等学校等は、延べ一一七九校(公立七四八校、私立四三一校)。韓国からの訪問者が最も多く、次いで台湾、中国、オーストラリアの順となっている。訪問者数は延べ三万三六三人(平成十六年度一万七七四三人)で、前回調査より七一・一%増加。
B外国の学校と姉妹校提携を結んでいる(平成十九年五月一日現在)高等学校は九四三校(公立四八一校、私立四六二校)。国別ではオーストラリアが最も多く、次いでアメリカ、韓国、ニュージーランドの順となっている。
C外国の高等学校等へ留学(三ヶ月以上)した高校生は、三九一三人(公立一三三○人、私立二五八三人)。行き先はアメリカが最も多く、次いでカナダ、オーストラリア、ニュージーランドの順となっている。
D外国へ研修旅行(三ヶ月未満)した高校生は延べ三万六二六人(公立一万三○五四人、私立一万七五七二人)、実施学校数は一七九五校(公立一一三四校、私立六六一校)。行き先は、オーストラリアが最も多く、次いでアメリカ、カナダ、イギリスの順となっている。
E日本の高等学校が受け入れた外国人留学生(三ヶ月以上)は、延べ一八六六人(公立六八七人、私立一一七九人)。出身国別にみると中国が最も多く、次いでアメリカ、オーストラリア、ドイツの順となっている。受け入れ者数は、前回調査(平成十六年度一万七七四三人)より二二・九%増加。
F高等学校等における外国からの研修旅行生(三ヶ月未満)の受け入れは、延べ三九八六人(公立二一七一人、私立一八一五人)。研修生を出身国別にみると、オーストラリアが最も多く、次いでアメリカ、韓国、ニュージーランドの順となっている。
G英語以外の外国語を開設する高等学校等(平成十九年五月一日現在)は延べ二○四二校(公立一四○三校、私立六三九校)。開設言語別の履修者数は中国語が最も多く、次いでフランス語、韓国・朝鮮語、ドイツ語の順になっている。開設学校数は前回調査より五○・七%増加した。