平成19年11月 第2296号(11月21日)
■キャリア教育推進フォーラム
文部科学省と千葉県教育委員会は、去る十一月十日、千葉市の東京ベイ幕張ホールにおいて、「平成十九年度キャリア教育推進フォーラム」を開催した。
子どもの進路を巡る環境が変化している中、小学校段階から発達段階に応じた組織的・系統的なキャリア教育の推進が求められている。同フォーラムでは、自治体や学校の積極的なキャリア教育推進の取組等を紹介した。また、キャリア教育優良教育委員会・学校等には文部科学大臣表彰が行われ、学校=八二校(小学校=二一校、中学校=三二校、高等学校=二八校、特別支援学校=一校)、教育委員会=一九委員会、企業・PTA団体等=三五団体の計一三六校・団体が表彰された。
同フォーラムの基調講演では、「教育課程部会におけるこれまでの審議のまとめと今後のキャリア教育」と題して、千葉大学教育学部教授の天笠 茂氏が、キャリア教育の推進に当たっては、学校が保護者とその地域住民との関わりの中で、どのように連携を図っていくかが重要と述べた。また、キャリア教育は学習で得た知識を実社会でどう活用するかという「活用」がキーワードとなると述べた。
事例発表では、千葉県いすみ市立東海小学校、野田市教育委員会、日本卓球株式会社が、学校、自治体、受け入れ企業という、それぞれの視点から取組の報告を行った。
プログラムの最後にはシンポジウムが行われ、「学校・家庭・地域・産業界が一体となってキャリア教育を進めていくために」と題して、シンポジストに自治体、学校、生徒、保護者の立場を代表して四者が登壇し、それぞれの取組や、キャリア教育について意見を述べた。