平成19年11月 第2296号(11月21日)
■日本語教育連絡協を開催 留学生の入国管理など講演
日本私立大学団体連合会(安西祐一郎会長)の平成十九年度日本語教育連絡協議会(座長=森田嘉一京都外国語大学理事長・総長)が去る十一月十六日、東京・市ヶ谷のアルカディア市ヶ谷で開催された。
はじめに森田座長から、「この日本語教育連絡協議会は、本年から秋に一回の開催となることから、実りのある会にしたい」と挨拶が行われた。
報告事項では、同連合会国際交流委員会担当委員として、若松博康拓殖大学国際部審議役、また新加盟校として、ノースアジア大学の紹介がそれぞれ行われた。
続いて文部科学省高等教育局学生支援課留学生交流室の渡邊千夏留学交流支援係長と法務省入国管理局入国在留課の石岡邦章審査指導官からそれぞれ講演が行われた。
渡邊係長からは、「留学生政策の現状と課題」と題して、今後の留学生政策の展開では、中教審答申「新たな留学生政策の展開について」(平成十五年十二月)と骨太の方針二〇〇七、教育再生会議、アジア・ゲートウェイ、イノベーション25、経済成長戦略大綱等から、教育政策、外交政策、産業政策、入国管理政策の四つの政策をもとに、国家戦略としての留学生政策を実施していることを説明するとともに、平成二十年度留学生交流関係概算要求の概要を述べた。
次に石岡指導官からは、「入国管理行政の現状と課題について」と題して、統計で見る留学生・就学生の現状について、在留資格「留学」の新規入国者数(平成十八年)は二万六六三七人、登録者数(同)は一三万一七八九人であること、さらに法務省の最近の取組みでは、留学生が卒業後に起業活動を行う場合の対応策について、今後の課題等では、規制改革推進のための三か年計画など、資料をもとに述べた後、出席者からの質問、要望事項等についてそれぞれ説明があった。
事例報告では、中日本自動車短期大学、南山大学からそれぞれ報告があった。
休憩の後、組織・運営関係、教育内容関係(予備教育型)、教育内容関係(スタディ・アブロード型)、学生生活関係の四班に分かれて情報交換が行われた後、懇親会が催された。