平成19年11月　第2295号（11月14日）

■産学イノベーション事業　JSTが45事業を採択

　科学技術振興機構（北澤宏一理事長）は、このたび、産学共同シーズイノベーション化事業「顕在化ステージ」平成十九年度（第三回）公募における採択課題を決定した。
　同事業では、大学等の基礎研究に着目し、産業界の視点からシーズ候補を顕在化させ、共同研究によりイノベーション創出に繋げる。大学等と産業界との顕在化ステージでは、大学等の基礎研究に潜在するシーズ候補を産業界の視点で見出し、産学共同研究により、シーズ候補の顕在化の可能性を検証するためのフィージビリティ・スタディを行うもの。
　このたび採択された四五事業のうち、研究リーダー所属機関が私大のものは次のとおり。課題名、研究リーダー所属機関、シーズ顕在化プロデューサー所属機関名の順となっている。
▽Ｏｎ　Ｃｈｉｐ　Ｏｎｅ　Ｃｅｌｌ解析システム（創価大学）(株)スディックスバイオテック
▽カルボラン誘導体抗エストロゲン剤のＢＮＣＴによる乳がん治療法の検討（東北薬科大学）アールアンドアール(株)
▽血管肉腫、アスベスト起源悪性中皮腫に対するヒト抗体医薬を用いた治療法の開発（北里大学）キリンファーマ(株)
▽抗菌性・高付加価値再生ＰＥＴ繊維の実用化（関西大学）根来産業(株)。
▽ＪＡＭ―Ｂタンパク質を指標とした簡便で、効率のよい造血幹細胞分離法の確立（埼玉医科大学）(株)トリピカルテクノセンター
▽歯科再生治療に用いる移植用細胞培養システムの開発（岩手医科大学）極東製薬工業(株)
▽スラッシュ窒素を用いた超伝導機器の先進的冷却技術に関する研究（早稲田大学）(株)マエカワ
▽弾性線維形成タンパク質を標的とした疾患診断、治療薬の開発（関西医科大学）(株)エヌビィー健康研究所
▽ナノアパタイト被覆三次元チタン繊維細胞培養担体の開発（近畿大学）(株)ハイレックスコーポレーション
▽ＰＥＴ診断プローブ合成に用いるオンチップ微細炭素電極の開発（立命館大学）(株)島津製作所
▽無線信号による屋内イベント検出装置の開発（慶應義塾大学）(株)インターエナジー