平成19年11月 第2295号(11月14日)
■国際理解教育推進を奨励 第18回「馬場賞」授賞式
(財)国際教育交流馬場財団(天城 勲会長、中島章夫理事長)は、去る十月二十四日、東京・霞ヶ関の法曹会館で第一八回「馬場賞」の授賞式を行った。
馬場賞は、国際理解教育推進のための研究・実践活動に顕著な実績があり、地域や他の学校の模範になると認められた全国の国公私立の小学校、中学校、高等学校に贈られる奨励賞(賞状と副賞三○万円)で、今年度は、小学校八校、中学校二校、高等学校五校からの応募の中から、次の三校が授賞された。
授賞校の研究内容は次のとおり。
▽鹿児島市立名山小学校=県内唯一の「日本語教室」を持つ同校は、日本語教室と青少年赤十字と郷土教育を巧みに融合しながら、学級やPTAなどと連携し、外国人児童への学習保障などきめ細かい配慮をしている。研究主題「豊かな心と国際性の基礎を育てる国際理解教育の進め方〜世界の子ども、みんな友だち〜」のもと、様々な活動を展開している。
▽亀岡市立詳徳中学校=総合的な学習での「世界の国調べ」、国際交流フェスタでの視野の拡大、討論会での思考の深化、人権意識啓発を意図した学校行事への参加など、生徒の発達段階に応じた諸活動が展開されている。また、教師集団の学習展開能力による“新たな学びへの挑戦”も大いに評価された。
▽奈良女子大学附属中等教育学校=一九九六年に同校に派遣されてきた留学生の母校との交流から、年次大会と留学制度を主活動とした六か国の交流授業グローバル・クラスルームへと発展させ、日常的な教育活動とも結びつけ、真の「地球市民」の育成を目指した展開を行っている。