平成19年11月 第2294号(11月7日)
■手仕事のテクニック競う ファッションコンテスト開催
学校法人杉野学園と財団法人ドレスメーカー服飾教育振興会は、去る十月二十日、東京・目黒区の目黒雅叙園を会場に、第四五回全国ファッションデザインコンテストの表彰式と発表会を開催した。同コンテストは作品制作、デザイン画、ファッションジュエリーの三部門からなり、各部門の入賞者には、文部科学大臣賞、東京都知事賞、杉野芳子賞などが贈られた。
表彰式では、はじめに二宮柊子ドレスメーカー学院長より挨拶があり、四五回目の開催について感謝の辞を述べ、今回の作品制作の部のテーマ「点・線・面」について、形の基本であるテーマだけにどのように捉えて服のイメージにされているかに注目してほしい、と見所を語った。
各部門については、すでに第一次審査が行われ、デザイン画の部では、応募総数四四六一点のうち八八点が入選、ファッションジュエリーの部では、応募総数四一六点のうち一一点が入選、作品制作の部では、応募総数四四五六点のうち七○点が入選、デザイン画の部を除いて、実際に制作をしたうえで、各賞が発表された。
審査の総評として、二宮院長は「四五回目を迎え、内容がより充実し、テクニックを競うコンテストとなってきている。同コンテストでは、各人がテーマを持って勉強したことが成果に繋がるように、今後も発展させていきたい」と、抱負も交えて語った。また、審査員のファッションデザイナー森 英恵氏は、「魅せる」ことと「着る」ことを意識したつくりをしていると評価したうえで、若い応募者に望むこととして、「美しいものをつくること、手仕事をきちんとこなせることを再認識してほしい」と述べた。
各賞の発表・表彰後は、ファッションジュエリーの部、作品制作の部の入賞作品がファッションショー形式により華やかに披露された。