平成19年11月 第2294号(11月7日)
■"臨床福祉の実践者送り出す" 開学10周年記念式典を開催
去る十月二十日、関西福祉科学大学(江端源治理事長、志水 彰学長)は、開学一○周年の記念式典を開催した。式典、記念講演、イベントの三部構成で行われ、約一○○○名が「臨床福祉の実践者」を育成する大学の発展を祝った。
第一部の式典では、江端理事長が挨拶の中で、「学生のもてる力を十分に引き出し、最大限に伸ばし育て、彼らが入学して良かった、卒業して良かったという最高の満足感をもたらすことに喜びと誇りをもって、情熱を燃やすことが私たち学園の教職員の使命です」と理念を語った。
続いて、志水学長が「社会福祉は日々変化する。理想家ではなく、実践者を社会に送り出し続けたい」と更なる発展への決意を述べた。
また、日本私立大学協会の大沼 淳会長の祝辞を、小出秀文同協会事務局長が代読して披露した。
第二部では、奈良県立万葉文化館の中西 進館長が「幸福学の構想」をテーマに現代における幸福について講演を行った。
第三部では開学一○周年記念の高校生論文コンクールの表彰式が行われた。コンクールは「人を幸せにする」をテーマに実施され、全国の高校生から一○○○名を超える応募があった。審査の結果、神戸龍谷高校三年の川原結衣さんが最優秀賞と決定し、表彰の後に論文「私の幸せのために」を朗読した。続いて開学一○周年を記念して作成された学生歌「恵みの美空」の披露があり、作詞・作曲を担当した堂島孝平氏が登壇し、参列者とともに学生歌を合唱して式典の最後を締めくくった。
関西福祉科学大学は平成九年四月に一学部一学科(社会福祉学部、社会福祉学科)で開学。平成十三年四月には大学院(社会福祉学研究)を開設、平成十五年四月には健康福祉学部を開設、現在は大学院と二学部四学科を有し、約二八○○人の学生が在籍している。