平成19年11月 第2294号(11月7日)
■自民党三役を表敬訪問
私学関係予算要望への理解求める
全私学連合(安西祐一郎代表)は去る十月三十日、自民党本部に、谷垣禎一政務調査会長、伊吹文明幹事長、二階俊博総務会長の党三役を表敬訪問し、就任のお祝いを述べるとともに、私学関係の平成二十年度予算概算要求等への理解と支援を訴えた。
私学側からは、教育への公財政支出の割合が、OECD加盟国の中で低いにもかかわらず、今日、世界に伍していけるのは、私学が支えているからであること、また、教育基本法が改正されて、新たに私立学校について「国・地方公共団体が私学助成などの振興に努めること」などと規定されたこと、さらに、骨太の方針二〇〇七や教育再生会議(第二次報告)等での地域活性化に関わる提言があり、私学が地域振興のための大きな役割を担っていることなどから、党三役それぞれに予算要望への理解を訴えた。
谷垣政務調査会長は「ねじれ国会で、予算案審議をどう進めていくのか悩ましいところである」などと述べ、「個々には私学のことも十分に議論したい」などと理解を示した。次に、伊吹幹事長は「私が文部科学大臣の時の概算要求でもあり、教育の質の向上のための教員の増員をはじめ、私学教育予算など、できるだけのことはしたい」と述べた。また、二階総務会長は「今後、文科省等とも相談し、少しでも私学の皆さんの要望にお応えできるようがんばる」との意向を示した。
なお、私学側からは、安西代表のほか、大沼 淳日本私立大学協会会長、鈴木利定日本私立短期大学協会常任理事、田村哲夫日本私立中学高等学校連合会会長、吉田 晋同副会長、平野吉三日本私立小学校連合会会長、三浦貞子全日本私立幼稚園連合会会長、さらに、鳥居泰彦日本私立学校振興・共済事業団理事長らが出席した。