平成19年10月 第2290号(10月3日)
■フジッコ食育まんが劇場 おしえて!落合先生
ことわざに見る食育の知恵 なんばきび著 落合敏監修
最近、よく耳にする「食育」という言葉……「食育」とは、もともと明治の頃に生まれた造語で、現在、改めて注目されているのは、平成十七年に「食育基本法」が公布されたことによる。食は本来、人間が生きていく上で身体的にはもちろん、心の豊かさや成長にもつながるエネルギー源。そうした食の大切さをもう一度見直そうというのが「食育基本法」である。
高血圧、糖尿病、動脈硬化による心臓病や脳卒中などの生活習慣病は四〇歳代を境に増加していく傾向にある。
日本には昔から主食、副食という考え方があり、ごはんを主食に数種類のおかずを食べることが当たり前で、これが健康的な低脂肪食になっていた。
同書は、栄養学と食育の知識がことわざとまんがで楽しく記述されており、第一章では、食べ方や習慣にまつわる食育言葉で、朝めし前など。第二章では季節や旬の食べものにまつわる食育言葉で、秋ナスは嫁に食わすななど。第三章では美容と健康を育む食育言葉で、娘に炒り豆など。第四章では料理にまつわる食育言葉で、昆布のだしは水でとれなど。で構成されており、食に関することわざや毎日の料理や健康に役立つ食育言葉がわかりやすく紹介されている。
フジッコ食育まんが劇場
おしえて!落合先生―ことわざに見る食育の知恵―
A5判一六七頁、定価 本体一五〇〇円+税。発行所レベル、TEL〇六―六六三四―〇〇一〇、FAX〇六―六六三〇―二七一七。