平成19年10月 第2290号(10月3日)
■8月の完全失業率3.8% 就業者数(前年比)19万人増加
総務省は九月二十八日、平成十九年八月の労働力調査の結果を発表した。それによると、八月の完全失業率は季節調整値で三・八%で、前月に比べ〇・二ポイント上昇、一年前に比べ〇・三ポイント低下した。就業者数は六四四六万人と一年前に比べ一九万人増加した。完全失業者数は二四九万人と一年前に比べ二三万人減少した。
(1)、就業状態別人口
前年同月に比べ、労働力人口は四万人(〇・一%)減少、非労働力人口は三四万人(〇・八%)増加した。
(2)、就業者の動向
就業者数は六四四六万人と前年同月に比べ一九万人(〇・三%)増、一一か月連続で増加した。男性は二二万人の増加、女性は三万人減少した。
雇用者数は五五三八万人と前年同月に比べ五九万人(一・一%)増と三〇か月連続で増加した。
自営業主・家族従業者数は八八〇万人と前年同月に比べ三八万人減少した。
非農林業雇用者数及び対前年同月増減では、非農林業雇用者は五四九五万人と五四万人(一・〇%)増、三二か月連続で増加した。常雇は四七三八万人と四五万人(一・〇%)増、三〇か月連続で増加。臨時雇は六六〇万人と一〇万人(一・五%)増、二か月連続で増加。日雇は九八万人と一万人(一・〇%)増、二か月ぶりで増加した。
企業の従業者規模別非農林業雇用者数及び対前年同月増減では、一〜二九人規模は一六七八万人と八万人(〇・五%)減、三か月連続で減少。三〇〜四九九人規模は一九〇七万人と一二万人(〇・六%)減、六か月ぶりで減少。五〇〇人以上規模は一三二五万人と五二万人(四・一%)増、二か月連続で増加した。
主な産業別就業者数及び対前年同月増減では、農林業は二七一万人と四万人(一・五%)増加。建設業は五四九万人と前年同月と同数。製造業は一一七一万人と二万人(〇・二%)減少。運輸業は三一九万人と六万人(一・八%)減少。卸売・小売業は一一二一万人と八万人(〇・七%)増加。飲食店、宿泊業は三五七万人と七万人(二・〇%)増加。医療、福祉は五七三万人と五万人(〇・九%)減少。サービス業は九二九万人と二一万人(二・二%)減少した。
(3)、完全失業者の動向
完全失業者数は二四九万人と前年同月に比べ二三万人(八・五%)減、二一か月連続で減少した。男性は二〇万人(一二・三%)、女性は四万人(三・六%)それぞれ減少した。
求職理由別完全失業者のうち、「勤め先都合」は五三万人と前年同月に比べ一〇万人、「自己都合」は九七万人と九万人それぞれ減少した。
完全失業率(季節調整値)は三・八%と前月に比べ〇・二ポイント上昇。男性は三・八%と〇・一ポイント、女性は三・七%と〇・四ポイントそれぞれ上昇した。
年齢階級別では、男性はすべての年齢階級で、完全失業者数及び完全失業率ともに前年同月に比べ減少(低下)した。
女性は二五〜三四歳及び五五〜六四歳の各年齢階級で、完全失業者数及び完全失業率ともに前年同月に比べ減少(低下)した。