平成19年10月 第2290号(10月3日)
■"気候変動と環境" 国連環境計画がフォーラム
国連環境計画(UNEP)の青少年対象プログラム(TUNZA)の北東アジア(NEAYEN:参加国は日本、中国、韓国、モンゴル)青年環境ネットワーク運営会議は、去る九月十七日から二十一日、東京・新木場の宿泊施設及び千葉大学西千葉キャンパスにおいて、「第三回TUNZA―NEAYEN会議」及び「北東アジア青年環境ネットワークオープンフォーラム」を開催した。
同プログラムは、国際的な青年環境ネットワークを築くと共に、UNEPの意思決定に直接かつ民主的に青年の声を反映させようとするもの。TUNZAプログラムは世界を複数の地域に分けており、そのうちの一つがこの北東アジア地域で、各地域で会合が開催された後、TUNZA世界会議が開かれる。この会議で話された内容がUNEPの理事会に報告される。第一回のTUNZA―NEAYEN会議が韓国、第二回が中国で開かれ、第三回が日本で開催されることとなった。本年度のテーマは、「気候変動と持続可能な消費」であり、これをもとに日本の大学生ら約二〇名が中心となって会議の企画や運営が行われた。
去る九月十八日に千葉大学で開催されたオープンフォーラムでは、これまでの経緯や、本年八月にドイツで開催されたTUNZA世界会議の報告、NEAYEN加盟各国の活動紹介とパネルディスカッションが行われ、自国で社会的に関心の高い課題や政策等について意見交換が行われた。例えば、モンゴルでは砂漠化や砂嵐、中国では水質汚染などが問題になっている。共通するのは気候変動の問題であった。また、開催場所となった千葉大学の環境活動の発表等も行われた。
九月十九日から二十一日にかけては、四か国の学生ら五〇名が、各国の活動に関するプレゼンテーションと共にグループディスカッションを行い、UNEP理事会に提出するためのアクションプランを作成した。