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平成19年9月 第2289号(9月26日)

ITスペシャリスト育成プログラム2件を採択

産学連携などを条件に選定

 文部科学省は、国公私立大学に公募を行っていた「平成十九年度先導的ITスペシャリスト育成推進プログラム」について、七月十八日に締め切り、このほど採択校を発表した。  各国公私立大学から一○件(国立六件、公立一件、私立三件)の申請があり、「先導的情報セキュリティ人材育成推進委員会」(委員長:筧 捷彦早稲田大学理工学術院教授)において審査が行われ二件の教育プロジェクトを選定した。
 このプログラムは、大学間及び産学の壁を越えて潜在力を結集し、教育内容・体制を強化することにより、世界一安心できるIT社会の実現を担う、情報セキュリティ分野における世界最高水準の人材を育成する教育拠点の形成を支援することを目的としている。大学院を中心に、他大学及び民間企業等との連携を基本とする体制とし、補助上限額は年間八○○○万円程度で補助期間は四年となっている。
 採択校は次の二校。
 ▽国立=申請校:奈良先端科学技術大学院大学(連携校:京都大学、大阪大学、北陸先端科学技術大学院大学)「社会的ITリスク軽減のための情報セキュリティ技術者・管理者育成」
 ▽私立=申請校:情報セキュリティ大学院大学(連携校:東京大学、中央大学)「研究と実務融合による高度情報セキュリティ人材育成プログラム」
 同委員会の筧委員長は「採択されたプログラムには、大学間および産学連携を条件としている意義を踏まえていただきたい。今後はさらに大学院等での実践教育の充実やITに関する能力開発の向上が必要となってくるのは明白であり、本プログラムの動向、成果等について注視していただき、各大学による高度IT人材育成の取組として参考にしていただきたい」と述べている。

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