平成19年9月 第2289号(9月26日)
■「学校教育分野の情報化」など合計1217億円
平成20年度IT関連予算概算要求
文部科学省は八月末に、平成二十年度IT関連予算概算要求を提出、「学校教育分野の情報化」「専門的な知識又は技術を有する創造的な人材の育成」「生涯学習分野の情報化」「次世代の知を生み出す研究開発及び基盤整備の推進」「文化芸術分野の情報化」「『情報化の影響の部分』への対応」「行政の情報化の推進」の七つに分類し、このほど結果を発表した。要求額の合計は一二一七億円で、前年度予算額と比較して二一二億円の増額となった。主な施策概要については次のとおり。(カッコ内は前年度予算額との比較増減、△は減)
学校教育分野の情報化 五八億四四○○万円(△四億八九○○万円)
b学校教育情報化推進総合プラン 一〇億九七〇〇万円(四億二六○〇万円)
b教育用コンテンツの充実・普及 七億六七○○万円(△九億九○○万円)※私立学校については、私立高等学校等経常費助成費補助金九三七億四○○○万円の中で措置
b教育情報ナショナルセンター機能の運用 三億四○○万円(一億九二○○万円)
b教員の指導力の向上 三二億円(一六億七四○○万円)※私立学校については、私立高等学校等経常費助成費補助金九三七億四○○○万円の中で措置
b公立・私立学校等におけるIT環境の整備 一三億八四○○万円(△二四億四六○○万円)※私立学校については、私立高等学校等経常費助成費補助金九三七億四○○○万円の中で措置
b教育における地上デジタルテレビ放送の活用 六五○○万円(三八○○万円)
専門的な知識又は技術を有する創造的な人材の育成 六一億二○○万円(△二億六五○○万円)
b産学連携高度人材育成事業(うち、先導的ITスペシャリスト育成推進プログラム) 九億四八○○万円(一億五○○○万円)
b大学等におけるIT基盤の総合的整備 四九億八七○○万円(同額)
b遠隔教育(e‐Learning等)の推進等 一億六七○○万円(△四億一五○○万円)※このほか、科学技術振興調整費を活用し、基盤的ソフトウェア等IT関連の研究者の養成を戦略的に推進。
生涯学習分野の情報化 一○一億二五○○万円(六億九三○○万円)
b放送大学の充実・整備 八七億二○○万円(八億一三○○万円)
bITを活用した効果的な学習機会の提供 五億二八○○万円(同額)
bITを活用した生涯学習の振興等 八億九五○○万円(三億二五○○万円)
次世代の知を生み出す研究開発及び基盤整備の推進 七六五億七二○○万円(二○六億八○○万円)
b次世代スーパーコンピュータの開発・利用 一九五億二九○○万円(一一七億九三○○万円)
b高機能・超低消費電力コンピューティングのためのデバイス・システム基盤技術の研究開発(次世代IT基盤構築のための研究開発の一部) 九億円(三億七五○○万円)
bイノベーション創出の基盤となるシミュレーションソフトウェアの研究開発(次世代IT基盤構築のための研究開発の一部) 一二億五○○○万円(新規)
be―サイエンス実現のためのシステム統合・連携ソフトウェアの研究開発(次世代IT基盤構築のための研究開発の一部) 七億五○○○万円(新規)
b膨大なサイバー情報の収集・分析を可能とするウェブ解析技術の研究開発(次世代IT基盤構築のための研究開発の一部) 三億円(新規)
b準天頂高精度測位実験技術の研究開発(独立行政法人宇宙航空研究開発機構運営費交付金の中の一部)
文化芸術分野の情報化=一四億九七○○万円(五億六二○○万円)
b文化芸術情報の国内外への発信=一三億三六○○万円(五億四○○万円)
bコンテンツの創作活動の保護と流通の促進=一一億三二○○万円(四億七六○○万円)
「情報化の影の部分」への対応=五四億九一○○万円(五億三七○○万円)
b有害情報への対応=一億七八○○万円(△七九○○万円)
b情報モラル教育の推進=三七○○万円(同額)
bその他=五二億七六○○万円(六億一六○○万円)
行政の情報化の推進=三九億三二〇〇万円(七億七四〇〇万円)
b行政情報化の計画的推進=二一億七三○○万円(三億九○○万円)