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平成19年9月 第2288号(9月19日)

ものづくり技術者育成支援事業 金沢工大・近畿大が採択される

 平成十九年度の国公私立大学を通じた大学教育改革支援事業のうち、大学等を対象にした地域や産業界と連携した実験・実習と講義の有機的な組み合わせによる教育プログラムの開発・実施を通じて、ものづくり分野を革新させる高度な知識及び技術を併せ持つ技術者の育成を支援する「ものづくり技術者育成支援事業〈新規〉」(予算=一億五〇〇〇万円)の選定プロジェクト一二件がこのほど公表された。
 選定されたプロジェクトの内訳は、大学六件、高等専門学校五件、共同一件となっており、大学六件は、国立大学(埼玉大学、横浜国立大学、富山大学、信州大学)、私立大学(金沢工業大学、近畿大学)であった。
 私立大学の金沢工業大学と近畿大学のプロジェクトの概要は次のとおり。
 ▼金沢工業大学=新しい形のプロジェクト型教育システムの開発と実践=同大学が実施してきた学生チームによる創作活動を基盤に、企業の開発プロセスを模擬した教育プログラムを新たに開発。同大学と企業による「共同教育」という考えに基づき、学生は学内や企業で体験して学んだことを可視化できる形で残し、それを後輩等に教えて更に学ぶという仕組みを有する。これにより、ものづくり全体が見渡せ、目利きとしての素養が身につく。
 ▼近畿大学=東大阪モノづくり技術者育成プロジェクト=学生、教員、企業技術者が三位一体となった産学連携によって、モノづくり技術を修得し、革新的新技術を開発することのできる、実社会と乖離しない技術者を育成するプログラムを構築する。同大学独自の人的資源であるシニアサイエンティスト・シニアエンジニア及び東大阪モノづくり専攻の大学院生も参画し、多様な価値観をもった複数の人間が人材育成に関与することにより学生の俯瞰的能力を養う。

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