平成19年9月 第2288号(9月19日)
■「意欲を引き出す」をテーマに夏期研修会 近畿・中部地区私大管理事務研究会
近畿・中部地区の私立大学の職員を対象とした「近畿・中部地区私立大学管理事務研究会」の二〇〇七年度夏期研修会が、去る八月二十三、二十四日の両日、滋賀県大津市の琵琶湖グランドホテルを会場に開かれ、同研究会の二〇〇七年度幹事校である大阪歯科大学の田中佐和子実行委員長のもと、二四大学から六四名が参加した。
同研究会は、各大学が抱える共通的課題等の解決を図る目的で結成され、研修会は同研究会加盟大学の持ち回りで幹事校を務め、約三〇年も継続して実施されてきた。
初日は、幹事校の大阪歯科大学の川添堯彬学長職務代行の挨拶に続いて、「私立大学を取り巻く諸情勢と評価について」と題し、財団法人日本高等教育評価機構専務理事の原野幸康氏が講演を行った。
同氏は、経済財政諮問会議等が抑制する厳しい財政状況の下での私学関係予算の動向をはじめ、中央教育審議会等の審議動向を解説するとともに、認証評価の目的は、大学全入時代を背景にした高等教育機関の質の保証を図ることであると述べ、併せて、同機構の認証評価の実施状況や評価システムの改善等、今後の課題にも言及した。
次に、「メンタルヘルスとストレスマネジメント」と題して(株)コーチング・ラボ・ウエスト代表取締役の下村裕篤氏が講演した。
二つの講演の終了後に開かれた懇親会では、加盟大学の結束を固める有意義な情報交換の輪が広がった。
二日目は、「コーチングのエッセンス(人の意欲を引き出す)」をテーマに、初日に講演した下村氏による午前三時間、昼食後に二時間と合計五時間にわたる熱のこもった講演、参加者を巻き込んでのワークショップ等が繰り広げられ、参加者も熱心に取り組んだ。
研修会の締めくくりに田中実行委員長の閉会の挨拶があり、二日間にわたる研修会を閉じた。